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名古屋オーシャンズ
11月2日(土)、武田テバオーシャンアリーナで行われたFリーグ2019/2020 ディビジョン1 第23節で、名古屋オーシャンズはバルドラール浦安に6-3で勝利した。
これは、王者の宿命でもある。8月にAFCクラブ選手権を戦ったこともあり、他のチームとリーグ戦の消化試合が異なるオーシャンズ。セントラルや共同開催ではないなかでの連戦となった。
前日の第22節・Fリーグ選抜戦は8-1で勝利したが、相手のスピードと運動量に苦戦。試合間が24時間もないなかで、疲労の蓄積は否めない状況だった。一方の浦安は、通常通り今節の1試合のために準備を進めてきている。オーシャンズにとって、そうした“スケジュールの綾”が懸念されていた。
しかし、それは杞憂だった。
開始わずか1分、CKを素早くスタートすると、左サイドで、吉川智貴のブロックで空いたスペースに動いた西谷良介が左足を一閃。低く抑えられた正確なシュートがネットを揺らして先制に成功した。
8分にキックインからゴール前に入られて失点したが、オーシャンズは慌てない。13分、右サイドで縦パスを出したペピータは、ヴァルチーニョの絶妙な落しに走り込んで、右足のシュートで勝ち越し弾。16分には、左CKから西谷が中に蹴ったボールが相手DFに当たってゴールへ。さらにその直後には、自陣中央の安藤良平→左サイドの西谷→ファーのヴァルチーニョとつながり追加点。「思い描いていたトラップができた」(西谷)と、トラップの一瞬で相手をかわして、一気にゴレイロとの2対1を作り出していた。
前半の猛攻はまだ終わらない。
19分、自陣でボールを奪った星翔太が左サイドからカウンターを開始すると、またしてもゴレイロとの2対1に。ゴール前で右のペピータに振ると、ゴレイロを欺く折り返しのパスを星が決めて5-1。趨勢は決した。
後半、23分に連係ミスから失点したが、26分には、左サイドの吉川からのパスを受けた中央のヴァルチーニョが豪快なミドルを決めて再び4点差に。残り5分から相手がパワープレーを仕掛けてきたが、失点を38分に与えた1点にとどめて試合は終了。危なげない試合運びで6-3で勝利を収めた。
「(10月初旬の第21節から1カ月弱の)中断期間中に代表活動があり、多くの選手が不在で、今週もイレギュラーな1週間でした。連戦に向けて全員で満足のいく準備ができなかったことに加えて、昨日の疲労もあるなかでの試合でしたが、そういう状況で勝てたことは大変、うれしく思います」(フエンテス監督)
クラブ選手権も、常に複数名が選出される代表活動もあるなかで、オーシャンズの選手にオフは少ない。しかし、それこそが彼ら宿命であり、避けては通れないもの。そういうメンバーを指揮する指揮官もまた、他とは異なる現状を受け入れながら選手とともに戦い、彼らに賛辞を送り続けている。だから選手も前を向く。
「代表活動もチームの活動に対しても、タフにならなければいけないと、常日頃から思っています。そういうふうにやれることに幸せを感じて、感謝しながら、できることをまっとうしていきたい」(西谷)
戦える幸せ──。その言葉はまさに、宿命を受け入れた者にしか発信できない。レギュラーシーズンは残り10試合だが、オーシャンズの選手たちのシーズンは、プレーオフ、日本代表活動、全日本選手権と続いていく。リーグ3連覇、そして5シーズンぶりの4冠へと向かって走り抜く。
準備不足と連戦の懸念は杞憂に
これは、王者の宿命でもある。8月にAFCクラブ選手権を戦ったこともあり、他のチームとリーグ戦の消化試合が異なるオーシャンズ。セントラルや共同開催ではないなかでの連戦となった。
前日の第22節・Fリーグ選抜戦は8-1で勝利したが、相手のスピードと運動量に苦戦。試合間が24時間もないなかで、疲労の蓄積は否めない状況だった。一方の浦安は、通常通り今節の1試合のために準備を進めてきている。オーシャンズにとって、そうした“スケジュールの綾”が懸念されていた。
しかし、それは杞憂だった。
開始わずか1分、CKを素早くスタートすると、左サイドで、吉川智貴のブロックで空いたスペースに動いた西谷良介が左足を一閃。低く抑えられた正確なシュートがネットを揺らして先制に成功した。
8分にキックインからゴール前に入られて失点したが、オーシャンズは慌てない。13分、右サイドで縦パスを出したペピータは、ヴァルチーニョの絶妙な落しに走り込んで、右足のシュートで勝ち越し弾。16分には、左CKから西谷が中に蹴ったボールが相手DFに当たってゴールへ。さらにその直後には、自陣中央の安藤良平→左サイドの西谷→ファーのヴァルチーニョとつながり追加点。「思い描いていたトラップができた」(西谷)と、トラップの一瞬で相手をかわして、一気にゴレイロとの2対1を作り出していた。
前半の猛攻はまだ終わらない。
19分、自陣でボールを奪った星翔太が左サイドからカウンターを開始すると、またしてもゴレイロとの2対1に。ゴール前で右のペピータに振ると、ゴレイロを欺く折り返しのパスを星が決めて5-1。趨勢は決した。
後半、23分に連係ミスから失点したが、26分には、左サイドの吉川からのパスを受けた中央のヴァルチーニョが豪快なミドルを決めて再び4点差に。残り5分から相手がパワープレーを仕掛けてきたが、失点を38分に与えた1点にとどめて試合は終了。危なげない試合運びで6-3で勝利を収めた。
「(10月初旬の第21節から1カ月弱の)中断期間中に代表活動があり、多くの選手が不在で、今週もイレギュラーな1週間でした。連戦に向けて全員で満足のいく準備ができなかったことに加えて、昨日の疲労もあるなかでの試合でしたが、そういう状況で勝てたことは大変、うれしく思います」(フエンテス監督)
クラブ選手権も、常に複数名が選出される代表活動もあるなかで、オーシャンズの選手にオフは少ない。しかし、それこそが彼ら宿命であり、避けては通れないもの。そういうメンバーを指揮する指揮官もまた、他とは異なる現状を受け入れながら選手とともに戦い、彼らに賛辞を送り続けている。だから選手も前を向く。
「代表活動もチームの活動に対しても、タフにならなければいけないと、常日頃から思っています。そういうふうにやれることに幸せを感じて、感謝しながら、できることをまっとうしていきたい」(西谷)
戦える幸せ──。その言葉はまさに、宿命を受け入れた者にしか発信できない。レギュラーシーズンは残り10試合だが、オーシャンズの選手たちのシーズンは、プレーオフ、日本代表活動、全日本選手権と続いていく。リーグ3連覇、そして5シーズンぶりの4冠へと向かって走り抜く。