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第31節 フウガドールすみだ戦マッチレポート「1924日ぶりの連敗」

2019.12.31

コラム

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名古屋オーシャンズ

12月28日(土)、Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 第31節が武田テバオーシャンアリーナで行われ、名古屋オーシャンズはフウガドールすみだに4−5で敗戦。リーグ戦では、2014年9月21日以来、1924日ぶりの連敗を喫してしまった。

細かなミスが多く、リズムを作れなかった


先制はオーシャンズだった。前半4分、ペナルティエリア付近の左でラファからボールを受けたヴァルチーニョが、飛び出してくる相手GKの動きを見極めながら、ループシュートでゴールネットを揺らした。

しかし、この日のオーシャンズはそのままゲームを支配することができない。6分、関口優志がクリアしたボールがエリア内の相手選手に当たってそのままゴールへ。不運な形で同点にされてしまう。さらに16分、相手の右サイドからのボールをファーで合わされ、逆転を許してしまう。

「特に前半は、相手のプレスを回避できずうまく攻撃できなかった」(吉川智貴)

前半で放った13本のシュートのうち、得点は先制点のみ。攻撃が噛み合わないシーンが続いた。



後半に入って、24分にヴァルチーニョの右足でのミドルが決まって同点に追いつくが、やはりペースをつかめない。直後に相手の中央突破から宮崎曉に詰められ、再び勝ち越しを許してしまった。それでも意地を見せるオーシャンズは、失点から27秒後、右サイドをドリブルで突破したラファが狙いすましたシュートを決めて3-3。24分にオーシャンズが2点、すみだが1点、合計3点が生まれるシーソーゲームとなっていった。

次のゴールはオーシャンズ。28分、ペピータが高い位置で相手のパスをカットすると、パスを受けた吉川がエリアの右外からワンタッチでシュートを突き刺して、4-3。この試合2回目のリードを奪う。いつもなら、終盤にギアを上げるオーシャンズが突き放す展開が見られるはずだが、この日は違った。

34分、自陣のエリア付近で星翔太と吉川が倒されるが笛は鳴らず、相手ボールに。そのまま左サイドから失点して、再びタイスコアに。残り時間は3分、一進一退の展開で、フエンテス監督が先に動いた。

オーシャンズは、西谷良介にゴレイロのユニフォームを着せてピッチに投入。王者らしい盤石の戦いとは程遠いが、逆にリスクを背負って必死に勝ち越しを目指す──。オーシャンズは猛攻を続けたが、それでも、ゴールが生まれない。シュートが決まらないフラストレーションだけが募っていった。

そしてついに、失点してしまう。残り1分38秒でパワープレー返し。最後の最後まで攻め続けたが、オーシャンズに“勝ち点”が転がり込むことはなかった。

「相手より上回れそうな時間帯に、パスミスや動きのミスが出た。どこかで一瞬の集中が切れてしまった」(フエンテス監督)

40分を通じてリズムを作ることができず、約5年半ぶりの連敗。後味の悪いホーム最終戦となってしまった。

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