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泥臭く、寡黙な男・笠井大輝。結果にこだわり、反骨心を胸に淡々と研鑽する。

2020.06.26

コラム

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名古屋オーシャンズ

現在26歳の笠井大輝は昨シーズン、トップチームに“再昇格”した。

特別指定選手として2016/2017シーズン第32節ではじめてベンチ入りを果たし、翌シーズンに昇格を果たす。しかしリーグ戦に出場したのはわずか6試合だった。

2018/2019シーズンは急遽、Fリーグ選抜で戦うことが決まった。そんな笠井だが、オーシャンズに最初に在籍したのは中学3年生のときだ。

岐阜工業高校が笠井の泥臭いスタイルの原点に


オーシャンズU-15のセレクションを受け、一期生として入団。サッカーと両立してプレーしていた。強豪の岐阜工業高校へ進学後は、サッカー部に専念し全国高校サッカー選手権出場を目指した。

「岐阜工業は伝統校だったので、気持ちを重視するチームで、昔のスタイル。『走って気持ちでは負けない!』というスライディングとかヘディングばかりのチームでした(笑)」

しかしそのスタイルが今の泥臭くプレーする笠井の軸になっている。

高校卒業後、笠井が大学3年生のときにオーシャンズU-15でプレーしていた際に監督だった若山伸太郎氏がサテライトの監督になるということを知った。

「フットサルを一からやりたいです」

若山監督にそう伝え、サテライトの練習参加を経て入団が決まった。

ちょうどそのころ、U-15時代に一緒にプレーしていた同い年の八木聖人はすでにトップチームで戦っていた。

「(八木選手がトップで戦っている姿は)見ていて悔しかったですし、とにかく追いつきたい気持ちでプレーしていました」

とはいえ、笠井は自分のことに照準を合わせ地道に努力を重ねた。2016年には、サテライトのキャプテンに就任。口下手なタイプだが、「プレーで引っ張る」ことを意識して地域チャンピオンズリーグ初優勝に導いた。

それでも翌シーズン、トップチームでは出場機会を思うように確保できずにいた。

「(その前のシーズン、6試合のみの出場だったため)急遽、Fリーグ選抜に行くとなったときは悔しかったですね……。自分自身、オーシャンズでプレーしていたかったのですが自分の実力が全然足りていませんでした」

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