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第4節 ペスカドーラ町田戦マッチレポート「ヴァルチーニョ・ペピータライン」

2019.06.18

コラム

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名古屋オーシャンズ

“554日ぶり”の敗戦から6日後、その鬱憤を晴らすような試合だった。

6月16日(日)、Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 第4節・ペスカドーラ町田戦は8-1で大勝。ペピータのハットトリックを含む5人で8ゴールをたたき出して、ライバルを圧倒してみせた。

強さを取り戻した無敵戦隊

「(チームとして)やってやろう、取り返してやろうという気持ちがありました」(星龍太)

前節のバサジィ大分戦から中5日。“無敵戦隊”の力を改めて示すこと。敗戦の悔しさを拭い去ること。オーシャンズはいつも以上のモチベーションで1週間のトレーニングに励んで、この日の戦いを迎えた。

開始からギアを上げたオーシャンズは、相手陣内に攻め込んで、積極的にシュートを放っていく。早い時間帯で3回もポストをたたくシーンがあるなど、ネットを揺らせないもどかしさがあったものの、「ゴールが遠い日なのか」という不安は杞憂に終わる。8分に生まれた先制点が、オーシャンズの勢いを加速させた。

左サイドでペピータとヴァルチーニョがワンツーから一気にゴール前へ迫ると、最後はペピータが強烈なシュートを突き刺す。続く9分、今度はペピータの縦パスを受けたヴァルチーニョが、振り向きざまのダイレクトシュートを決めて2-0。開幕からコンディションを上げるブラジル人コンビが、攻撃をけん引した。



16分、ペナルティエリア付近でフェイントを仕掛けたラファのこぼれ球を星翔太が決めて3点差にしたものの、17分にクレパウジ・ヴィニシウスのゴールで相手の反撃を許してしまう。しかし前半残り1秒、関口優志からのロングスローをゴール前のラファが頭で合わせて再び3点差に。嫌な流れを断ち切って、試合を折り返した。

後半も試合のペースは常にオーシャンズにあった。22分、ヴァルチーニョが左サイドをドリブルで突破してゴール前にラストパスを送ると、走り込んだペピータがヒールで合わせる華麗なフィニッシュで4-1に。

「今シーズンはペピータと一緒に出ることが多く、お互いのことを理解できています。数字でも結果が残せていますし、ペピータとの連係は今後さらに良くなっていくと思います」

ヴァルチーニョがそう話すように、この試合は「ヴァルチーニョ・ペピータライン」で3得点。無敵戦隊の重要なコンビネーションの一つとして、相手の脅威となっていた。

31分には、鮮やかなパス回しからペピータが決めてハットトリックを達成。その53秒後に、シュートのこぼれ球に反応したヴァルチーニョはニアサイドにたたき込んで7-1。ブラジル人コンビはこの日、最初から最後までフル稼動して、ゴールという目に見える結果でチームに貢献し続けた。



6点差がついたところで相手がパワープレーを始めるが、オーシャンズは最後まで集中を切らさない。35分には、星龍太のパワープレー返しがゴールに吸い込まれ、8-1でチームは盤石の勝利を収めた。

「非常に良いゲームができたと思います。これまでの私たちに戻ることができたと感じる試合でした」

敗戦を引きずることなく復調したことで、フエンテス監督も安堵の表情を見せた。次節は1週間後の23日(日)に、Fリーグ選抜と戦う。彼らは日頃から、同じオーシャンアリーナでトレーニングを積む相手(Fリーグ選抜はサブアリーナで練習)。王者として、“先輩”として、どんな試合を披露するのか。

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