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第6節 エスポラーダ北海道戦マッチレポート「6試合で33得点」

2019.07.02

コラム

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名古屋オーシャンズ

「非常にポジティブな結果でした。この勝ち点3は、私たちが最初から最後までゲームで作り上げた結果だと思います」(フエンテス監督)

6月29日(土)、Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 共同開催名古屋ラウンドの初戦、名古屋オーシャンズはエスポラーダ北海道に6-2で勝利した。

水谷颯真がトップチームで初ゴール


フエンテス監督が振り返った通り、オーシャンズが試合のほとんどの時間を支配し続けていた。

2分、前線でヴァルチーニョがボールを奪ってゴール前に持ち込むと、相手DFと競り合ってこぼれたボールに反応した西谷良介が決めて、オーシャンズが3試合連続となる先制に成功した。

「ヴァルチーニョが犠牲になってくれた結果です。ゴレイロも(ゴール前に)いなかったので、ボールを拾ってからは、枠にボールを飛ばすことだけを意識して決めました」(西谷良介)

これで勢いに乗ると、10分、ペピータがハーフライン付近でボールホルダーに猛プレス。ボールを確実に奪い切ると、高い位置を取っていたゴレイロと相手DFが戻る前に前線にパスを送り、走り込んだ吉川智貴が流し込んでリードを広げた。その後は追加点を奪えなかったものの、攻め続けて試合を折り返した。

後半、23分の追加点も、ペピータのアグレッシブな守備から生まれたものだった。相手がカウンターで上がり始めたところで、ハーフウェーライン上で足を出してボールをさらったペピータが、すぐさま前線にパスを送ると、安藤良平が左足で決めて3-0に。そして32分、右サイドで平田ネトアントニオマサノリとのワンツーで抜け出してラファが、軽やかなボールタッチでゴレイロを抜き去ってリードを4点に広げた。



5点目は、スピード感のある電光石火のゴールだった。33分、シュートをキャッチした篠田龍馬が左サイドを駆け上がっていた平田にスローを送ると、相手が慌てて戻って足を出してきたところで、狙い澄ましたアウトサイドの股抜きのパスを右サイドへ。このパスに反応したペピータが左足で冷静に決めてみせた。

その後、相手がパワープレーで反撃を始めると、オーシャンズは落ち着いて対応。38分には、前線に入った水谷颯真がハーフウェー付近で相手を追い込んでボールを奪うと、最後は追いすがる相手を振り切って無人のゴールに流し込んだ。水谷にとっては、これがトップ昇格後、Fリーグ初ゴールとなった。

6試合ですでに33ゴール。1試合に換算すると平均5点以上という圧巻の攻撃力はこの日も健在。シュライカー大阪が打ち立てた187点というシーズン最多得点記録に迫るペースで量産を続けている。

そうなると最後のテーマは守備だろう。今シーズン初めての無失点試合を目指したオーシャンズだが、38分、39分にパワープレーから連続失点してしまう。締め切れないなかでの6-2の勝利となった。

とはいえ、星龍太が「最後だけ見ると悪い印象になってしまいますが、全体的にはいい試合だった。勝てたことで、明日(のフウガドールすみだ戦)につながる内容だったのかなと思います」と話したように、勝ちながら細部を修正していくことができるという意味でも、価値のある盤石の戦いぶりだった。

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