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第18節 バサジィ大分戦マッチレポート「首位攻防戦」

2019.09.18

コラム

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名古屋オーシャンズ

9月15日(日)、Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 第18節が武田テバオーシャンアリーナで行われ、名古屋オーシャンズはバサジィ大分との首位攻防戦を2-0で制した。

体は熱く、頭は冷静に


まさに「首位攻防戦」と呼ぶにふさわしい、壮絶な試合になった。

「同じ相手には2度負けられないですし、ましてやホームで酷い試合はできない。なにがなんでも勝ち点3を取りにいきます」

大分戦の前に安藤良平がそう決意を語ったように、オーシャンズの選手たちは改めて意思統一をするまでもなく、その意気込みで首位攻防戦へと臨んだ。

前半3分、西谷良介がゴールの左側のスペースへと強めのパスを送るとそこにボールが来るをわかっていたかのように、ヴァルチーニョが走り込んでゴールへと流し込む。

「アイコンタクトや仕草でお互いイメージを共有できる」と以前ヴァルチーニョが語ったように、西谷もまた「彼ならあそこにいると思った」と抜群の連係力を誇る2人の崩しで先制ゴールを挙げた。



しかし相手は12チーム中、最も失点数の少ない大分。このゴールで崩れることなく守りを固めてくる。

ヴァルチーニョの先制弾以降、ゴールが生まれない流れは後半戦に突入しても変わらなかった。後半の20分だけでもシュートを11本も打たれ、守護神・関口優志がビッグセーブも何本も連発。いつ、どちらにゴールが決まってもおかしくないような一進一退の攻防の時間が長く続く。

そんな膠着した戦況を打ち破ったのは、36分にラファが放ったミドルシュートだった。このシュートを大分のゴレイロ、岩永汰紀がペナルティエリアをわずかに出たところから手で防ぎ、一発退場に。オーシャンズにとっては繊細一隅のチャンスが訪れた。

相手ゴールの正面で得た間接FK。西谷が左へ落とすとヴァルチーニョが狙い澄ましたようにシュートを突き刺して2得点目を決める。



このゴールを受けて大分はタイムアウトを取り、パワープレーを仕掛けてくる。だが、「冷静かつ熱い戦い方で最後まで戦えた」とフエンテス監督が賞賛したように、オーシャンズの選手たちは残り4分間の猛攻を落ち着いてしのいで大分を相手に無失点で勝利を収めた。

敵将の伊藤雅範は「『これが名古屋オーシャンズ』というゲームだった」と語った。体は熱く、頭は冷静に。王者としての闘いぶりを大分に見せつけたオーシャンズが勝ち点を48に積み上げ、3連覇に向けた大事な試合を制した。

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