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【AFCクラブ選手権/準決勝 タイ・ソンナムFC戦後コメント】フエンテス監督「チームの成長を試合ごとに大きく感じる」

2019.08.15

インタビュー

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名古屋オーシャンズ

8月15日(木)、名古屋オーシャンズはAFCクラブ選手権タイ2019の準決勝でベトナムのタイ・ソンナムFCと対戦し、3-1で勝利。

試合終了後、オーシャンズを率いるフエンテス監督に試合を振り返ってもらいました。

戦術的、戦略的にも非常にタフなゲームでした


──試合を振り返って。

皆さんが見たとおりの、タフで非常に難しゲームでした。今はとても嬉しい気持ちでいます。タイ・ソンナムはしっかりとフットサルをしてくるチームでした。なので戦術的、戦略的にも非常にタフなゲームでした。この競技のポイントを押さえて私たちは自分たちの戦略をしっかりと見極めなければいけない試合でした。そこの駆け引きがあった試合でした。前半は先制点が取れて主導権を握れました。後半では相手は点を取りに来ないといけない状況でしたので、受け身になった時間はありましたが耐えてスコアをキープできました。ただ、守備に回った中でもしっかりと試合をコントロールできた後半戦でした。決勝戦へ上がれて非常に嬉しく思います。

──あと一つ勝てば優勝です。

ここまで戦ってきたのも決勝戦へ進むためです。しっかりと体を休めて決勝戦へ臨みたいなと思っています。戦略的にもいろいろな準備をしていく中、全力を出し切れたチームが決勝では勝つと思います。一つひとつ球際の勝負であったり、一つひとつのディフェンスの面で全て出し切らないといけないです。

──グループステージから5試合勝てていることでチームとして成長できている手応えは?

上へ上がっていくほど、メンタル的にもフィジカル的にも戦術的にもタフになっていくのは確かです。チームの一戦目と今日の準決勝を見比べたらチームの戦い方、競争率、駆け引きがより増しています。短期間でチームの成長が試合ごとに大きく感じられる大会です。

──清水和也選手を抑えるのかと思っていましたがそういうわけではないように見えました。今日の戦術的プランを教えてください。

清水選手がいいピヴォだというのは十分理解した上でゲームに入りました。高い位置で守備に入らせないように私たちは前線からプレスをかけにいきました。後半ではそこでうまくいかなかったときに一度(プレスラインを)下げました。ピヴォを気にせず、ゲームプランニングとしてポゼッションがうまくしてきてよりうまくボールを持てる時間をこちらが増やしてしまうと相手のモチベーションが上がってしまう。

自分たちのやり方ができることで先手を打たれてしまうので、私たちは立ち上がりから強く前線へプレスをかけて相手にポゼッションさせないようにできるだけマイボールにする駆け引きをしていました。ただ、リードしたことで少しチーム内でもゆとりのある感覚がありました。相手はより得点を取りにいかなければいけないので、そこで差が生まれてしまいました。前からプレスをかけてもあまり機能しない時間帯があったため一度ラインを下げ、コンパクトに守ろうとしました。どちらかというと後半はスコアを維持して、カウンターを引っ張るという考え方にしました。

──そうした理由は疲労を考慮したのかメンタルを考慮してなのか?

いろいろな要素があります。ただ、メンタル的なところでいうと勝っている状況でしたしそれもあります。少し低下してしまう予想はしていたので前からプレスをかける強度を落とさないようにハーフタイムで指示を出しました。ですが一応セカンドプランとして(一度ラインを下げ、コンパクトに守るやり方が)頭の中にありました。思っていたとおり緩くなってしまったときがありましたので疲労という要素もありますがどちらかといえばメンタルを考慮しての判断です。ただ、私たちがそこで引いたことで選手は最後まで最低限の戦い方を頭に入れて冷静に戦えました。それはこの試合でもうひとつステップアップできたと思います。
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