カップ戦、全日本選手権、そしてFリーグ。2年連続で国内3冠を達成したばかりか、昨シーズンはリーグ戦のレギュラーシーズンで無敗。2016シーズンに初めて王座を明け渡したものの、この3年間で圧倒的な強さを誇るクラブを築いたペドロ・コスタ監督は、選手時代を含めて7シーズン過ごした名古屋オーシャンズで有終の美を飾った。

名古屋は4月1日、スペイン人監督、フランセスコ・フエンテスの新任を発表した。イタリアのルパレンセやアクア・サポネ、ベルギーのFPハーレ・ゴーイクといった国内トップレベルのクラブで指揮を執り、2017シーズンにはベルギーリーグとカップ戦の2冠を達成している。

クラブには、Fリーグ選抜で経験を積んだ鬼塚祥慶、水谷颯真、笠井大輝といった期待の若手選手も加入し、ここからまた新しいサイクルに入っていく。39歳の新鋭監督は、“日本の絶対王者”でどんな舵を取るのか。新シーズンへのプランやその哲学に迫る。