INSIDE OCEANS

【AFCクラブ選手権/グループステージ第3戦 メス・サンガン・ヴァルザガン戦後コメント】星翔太「ここから先はもっと楽しみな大会になる」

2019.08.12

インタビュー

  • twitter

  • facebook

PHOTO BY

名古屋オーシャンズ

8月12日(木)、名古屋オーシャンズはAFCクラブ選手権タイ2019のグループステージ第3戦でイランのメス・サンガン・ヴァルザガンと対戦し、3-2で勝利。

試合終了後、星翔太選手に試合を振り返ってもらいました。

今日の勝利はただの1勝にしか過ぎない


──イランのチームに勝ってグループ首位通過を決めました。

僕らも前回の試合と違ってディフェンスラインも違いましたし、相手のことをリスペクトして戦った結果です。予選1位ですけど、特に何かを得たわけではない。チームとしての仕事を満足してできたことを喜ばないといけない反面、(星)龍太を退場で失ってしまったことを含めてチームとして気をより引き締めないといけないなと感じました。

──レフェリーの判定には疑問が残りました。

まあ、アジアの笛じゃないですかね。それはもうわかっていますし試合が終わった後に龍太には「あそこ、ファウルする必要ないよね」と言いました。ファウルした場面で失点してもスコアは2-2です。退場して2-1のまま我慢できても予選を突破した後に僕らに何が残るかというのを考えたら賢く戦わないといけない。失い方が悪かったのはありますけど、失った後にどういうプレーをするかというのは判断しなければいけないですし、そこは反省しなければいけない。とはいえ龍太がいないから勝てないというわけではないのでそこは切り替えてしっかりとやっていきたいです。

──その前にも同じようなシーンがあって、それを基準に考えてのプレーならあの判定は難しくないですか?

でも、Fリーグの基準でもレッドカードじゃないですか? ゴール方向に向かっていてボールをコントロールしている場合は今のJリーグの規定と同じでスライディングならイエローカードの可能性がありますけど引っ張ってしまったら退場。それは頭に入れておかなければいけないですし、あの場面で疲れ切ってしまってファウルを犯してしまったというのは僕らのプレーマネジメントが悪かっただけ。そこはレフェリーがどうとか相手がどうとかではなくてファウルをしてしまう状況を作ってしまった僕らが悪かったなと思います。

──今大会ではゴールに絡む回数が多いです。

ヴァルチーニョとラファがいないのでチームとして全く違うチームになっています。その中で「誰が仕事するの?」と言ったらピヴォにいるマサ(平田ネトアントニオマサノリ)と僕がそこの仕事を補わなければいけない。もちろん、チーム全員で補うべきことですが彼らと同じポジションの選手が補うことが最優先。そこで貢献できているので僕らピヴォとしては最低限の仕事ができているのかなとは思います。そこは自信を持って次からの試合でもやっていきたいですね。

──今日の勝利はグループ首位通過以上の価値を持っているのではないでしょうか?

いや、そうは思っていないですね。ただのグループの1試合ですし、これでイランに3-0で勝っていたらもしかしたらアジア全体のクラブがリスペクトを持ってもっとビビって次の試合に臨んでくるかもしれないですが結果は3-2。選手個々は自信を得ることができたらいいと思いますけど、これで勝ったからと言って僕らは準決勝へシード権を得るわけでないので、そういった意味では同じ一勝だなと思います。

──もっと圧勝したかったということですか?

結果としては3-0にもなりましたし、後半の頭にもチャンスはありました。5ファウルになった後は失点につながってしまいましたけど、4-1 にするチャンスはあった。それをできなかったのは僕らの仕事ができていないというわけですし、ああいうスコアになってしまったのも龍太がファウルしなくてはいけない場面になったのも厳しい試合に持ち込んでしまったから。そこはチーム全員で反省しなければいけないですし、成長するために得るものを考えていかないといけないです。

──平田選手との同時起用もありました。

リーグではその場面はよくあります。今は僕とマサがピヴォで、入れ替わるというのが基本ですけど今日は基本、6人ぐらいで回していたのでそこで1stセットのときに(吉川)智貴が最初に変わってピッチに戻ったというだけで、その瞬間ですね。でもアラでどこでプレーしなければいけないかというのを僕はできるので、パラレラで受けるのも相手のスペースがゾーンでずれるというのがわかったから得点につながった。そこは自分のストロングポイントでもありますし、マサと一緒に出たらマサの強みをどんどん出していけるようにサポートして得点に絡めればいいかなと思います。

──準々決勝で対戦するインドネシアのバモスFCはどんな印象ですか?

(高橋)健介さんが代表監督をやっていて各クラブ回っているので良くなっているというのは聞いています。去年は4-0で勝っていますけどグループステージでの対戦でしたし決勝トーナメントになるとビクつきながらプレーする選手が出てくる可能性もある。監督もしっかり分析してくれるのでその情報を見ながら準備たいなと思います。

──ですが次は龍太選手が出場できません。

安藤がいなくても大輝が(代わりに)プレーしていましたし(水谷)颯真もプレーできます。今日は絞ったメンバーで戦いましたけど(橋本)優也もケガからコンディションを上げてきているのですごくいい状態になりつつあるのかなと。龍太がいないからこそみんなでまとまって戦おうとなりますし、僕としてはすごく楽しみですね。ここから先はもっと楽しみな大会になると思います。

──これからは負けたら終わりの戦いになります。ベテラン選手として何をチームにもたらしたいですか?

やはり経験ですね。クラブ選手権は2回目ですけど、日本代表としてアジアの大会はかなりの数をこなしているのでそういう中で相手の特徴だったり自分たちが何を最優先にしなければいけないか。例えば、ファウルだったりゴールに向かう姿勢、シュートで終わるとか、そういう部分を毎回声をかけて若い選手たちが伸び伸びプレーできるようにベテランらしく声でもサポートしたいです。あとはゴールとかアシストとかでも仕事をして貢献していきたいと思います。
SHARE:

twitter

facebook

TAGs: