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プレーオフ決勝 第1戦&第2戦マッチレポート「12回目のリーグ制覇」

2020.02.03

コラム

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名古屋オーシャンズ

1月25日(土)、26日(日)にFリーグ2019/2020 ディビジョン1 プレーオフ決勝が武田テバオーシャンアリーナで行われた。名古屋オーシャンズは、バサジィ大分に第1戦で2-2と引き分けたが、第2戦は7-1で大勝。この結果、通算12回目のリーグ制覇および、2017シーズンからの3連覇を達成した。

主導権を握りながらもゴールが決まらなかった“前半戦”


「大分とのリーグ戦3試合もタフだったが、プレーオフ決勝もさらにタフな試合になることは間違いない」

試合前にそう話していたフエンテス監督の予想をいい意味で裏切るような鮮やかな先制弾。オーシャンズは第1戦、相手の高い位置のキックインの横パスをペピータが奪って、カウンターから開始20秒でゴールを奪った。「(大分のセットプレーを)分析していたのでうまく予測してカウンターを仕掛けることができた」(ペピータ)という、電光石火の一撃だった。



オーシャンズには、「合計スコアで並んだ場合に優勝」リーグ戦1位のアドバンテージがあったが、彼らに「引き分けでもいい」という考えはない。とはいえ、優勝を課せられた選手たちはこの先制ゴールによって少なからずプレッシャーから解き放たれたことで、攻撃のギアが上がっていった。

しかし、相手は今シーズン、Fリーグ史上最少失点タイ記録のチーム。前半だけで19本ものシュートを放ったが、相手の堅い守備やポストにも嫌われ、1-0のまま試合を折り返すことになった。

すると後半、25分に失点。前半と同じようにフィールドプレイヤー4人全員で攻め込んでいたが、逆にボールを奪われると、警戒していたカウンターから同点ゴールを許してしまった。

それでも、オーシャンズに動揺はない。

31分、前線のペピータが相手選手へ強めに体を当てながらボールを奪うと、右サイドへ展開。これを受けた吉川智貴は、「シュートを打とうか迷いましたが、右にパッシャン(西谷良介)が走ってきて、ディフェンスの選手が右に少し振られたのが見えたので」とシュートを選択して、勝ち越しゴールを挙げてみせた。

これが、プレーオフの難しさか。オーシャンズはリードを守ることができない。34分に失点すると、もう一度上回ることができないままタイムアップ。“前半戦”を2-2で折り返すことになった。

「攻撃と守備、全体を振り返ると私たちがやろうとしていたことは8、9割はできていました。ですが決め切れなければ多くのチャンスがあってもスコアは動きません。明日はチーム一丸となり、一人ひとり集中を高めてアグレッシブに入っていきたい」(フエンテス監督)
合計32本のシュートで2点。決まらないもどかしさのなかで、愚直に変わらずにやり続けた第1戦だった。



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