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「今までのキャプテンを超えないと成長できない」。地域CLの5連覇を目指す新主将・安彦憲史郎の決意

2020.07.04

インタビュー

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名古屋オーシャンズ

2020シーズンを戦う名古屋オーシャンズサテライトのキャプテンに、安彦憲史郎が就任した。

安彦は、2018年に地元・和歌山県を離れてサテライトへ入団。しかし1年目は出場機会に恵まれない日々が続いた。周りの選手との実力差を痛感し、「ここでやっていけるのか」。そんな不安を抱いた日々が続いていた。

「2年目で試合に出られない立場が続いていたらフットサルを辞めよう」

退路を断って臨んだ2年目の昨シーズンは、主力選手として試合にコンスタントに出場。守りの要として地域チャンピオンズリーグ4連覇をはじめ、サテライトの数々の勝利に尽力してきた。

実力も、経験もつけた2年目。目標にしているトップチームへの昇格に向け、着実に歩みを進めていた最中に翌年はキャプテンになることを告げられた。

「正直、不安です。今までのキャプテンがすごすぎて……」

安彦はこれまでに新田駿、矢内大介といったキャプテンのもとプレーしてきた。2人以外にも、磯村直樹や坂井佑駿、鬼塚祥慶、リーダーシップを発揮してきた彼らと比べて自分はキャプテンとしての務めを果たせるのだろうか。

不安な想いを抱きながらも己のさらなる成長のため、先輩たちから代々引き継いできたチームの結果を今シーズンも残すため、安彦の勝負の1年が始まろうとしている。

キャプテン就任は去年の10月に告げられた


──サテライトでの3シーズン目にキャプテン就任が決まりました。まずは個人としての率直な想いをお聞きしたいです。

正直、不安です。今までのキャプテンがすごすぎて、彼らを超えないと自分も成長しないと思うのでプレッシャーをすごく感じています。

──どういった経緯からキャプテンを務めることになったのでしょうか。

去年の10月、関東遠征が終わった後に、櫻井(嘉人)GMとシンさん(若山伸太郎監督)と選手一人ずつ、それぞれ面談する機会があったんです。そのときに櫻井GMから「キャプテンをやってほしい」と初めて言われました。それからは「(来シーズンは自分が)キャプテンになるんだ」とは意識していましたね。

──そのときはまだシーズン中です。キャプテン就任を告げられて以降、どんなことを意識して過ごされていましたか?

大介くんや佑駿くん、祥慶くんの振る舞いをよく見るようにしていました。ですが同じような振る舞いを自分ができるかどうか、今は不安です。

──これまでにキャプテンの経験は?

和歌山県にいたときのチーム(アッズーロ和歌山フットサルクラブ)では一応、キャプテンでしたけどキャプテンらしいことはしていませんでした。なのでないに近いですね(笑)。

──キャプテン就任が決まってチームメートからの反応は?

「お前がキャプテンか!」と、意外に思われているような感じだと思います。

──安彦選手自身、自分の性格はどう捉えていますか?

人見知りする面もあるので、自分から前に出るのは苦手なタイプ。キャプテンを務めながらそういう自分を変えていければいいなと思っています。

──理想としているキャプテン像や人物は誰かいますか?

駿くんですね。ホームゲームのスタッフをしていたときとか「あの人一人でスタッフの仕事を回せるんじゃないか」というくらい、すごかったです(笑)。ホームゲームとサテライトのクリニックが重なった日があって、メンバーの半分くらいがいなかったときがありました。そのときは10人もいない人数でしたが、(キャプテンという立場なのに)駿くんが誰よりも働いていて単純に「すごいな」と感じたことがありました。自分から率先して行動や発言をして、ピッチではチームも鼓舞してくれる。そういった姿勢をお手本にしたいです。

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