INSIDE OCEANS

【通算200試合出場】星龍太が“腐っていた1年目”から“王者のキャプテン”になるまで。「川原永光さんから掛けられた言葉が僕の原動力になっている」

2019.08.03

インタビュー

  • twitter

  • facebook

PHOTO BY

名古屋オーシャンズ

星龍太が、7月21日のFリーグ第10節 シュライカー大阪戦でFリーグ通算200試合出場を達成した。

今でこそ名古屋オーシャンズでキャプテンを任される龍太だが、2011/2012シーズンの加入当初からの数年は苦労の連続だった。当時は、「腐ってしまっていた」とまで振り返っている。

そんな彼はどうやって、オーシャンズに不可欠な選手へと成長していったのだろうか。200試合出場という節目に、龍太のオーシャンズでのキャリアを振り返る。

「メンタルと体がキツかった」オーシャンズでの1年目


──第10節の大阪戦で200試合出場を達成しました。率直にどんなお気持ちですか?

そんなに実感はありません。試合に登録されることが目標ではないですからね。もちろんこのリーグで戦えることや、オーシャンズに所属し続けていることには感謝の気持ちがあります。そのなかで200試合出場を達成できたことはうれしいですが、「200試合出たのか」という感じですね。

──振り返ると、2011シーズンの湘南ベルマーレとの開幕戦がFリーグデビューでした。

代々木での試合でしたね。自分のミスから失点してしまい、そこから出場機会が減りました……。

──どんな気持ちでその試合に臨んでいたか覚えていますか?

たしか結構、緊張していた気がします。それまでプレーしていたのは地域リーグでしたし、関東リーグが盛り上がっていたとは言え、やはり規模が違いますからね。あの頃だと代々木で3~4000人(※編集注:湘南戦の観客数は4003人)。キャパも大きくてすごい人数が来ていて、緊張していたと思います。「やってやろう!」というよりも、それまでの練習でもついていくのに精いっぱいだったので、がむしゃらにやっていたという印象があります。どちらかといえば流れを壊したくないような気持ちでしたね。

──ちなみにその頃の関東リーグはどれくらいの規模だったのでしょうか?

2000人が入ることはないですけど、1000人くらい入る試合もありました。まだFリーグが開幕してから数年ほどでしたし、盛り上がりがありました。地域リーグにもまだ戦力が集まっていたと思います。フウガ(FUGA TOKYO/現:フウガドールすみだ)もまだ地域にいて、熱狂的なフウガのサポーターもいましたからね。

──「自分のミスから出場機会を減らしてしまった」とのことですが、その後の練習では気持ちが沈む日が続いたのではないでしょうか?

完璧には覚えていないですが、「キツかった」ことは覚えていますね。今までは2部練習なんてなかったし、週に10回くらい練習するチームに入って、その上みんなうまい。僕はフットサルの動きを全く知らなかったので無駄に体力を使うこともありましたし、本当にガムシャラにやるしかなくて、メンタルと体がキツかったのは覚えています。それでも自分に足りないことはわかっていたので、練習でも充実感はありました。ただ、1年目のことでひとつ覚えているのは、畠山・ブルノ・タカシになめられていたこと(苦笑)。

この記事は会員限定記事です。
無料会員登録が完了すると続きをお読みいただけます。

下記ボタンより無料会員登録、登録済みのお客様はログインしてください。

SHARE:

twitter

facebook

TAGs: