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【総括対談/西谷良介×吉川智貴】ベテラン2人が今明かす、2019シーズン3連覇の舞台裏!

2020.04.03

インタビュー

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名古屋オーシャンズ

フエンテス監督の就任1年目にして、国内外のタイトルをすべて獲得。今年3月に予定されていた全日本選手権は新型コロナウイルスの影響で中止となったが、オーシャンカップ、AFCクラブ選手権、Fリーグの3冠達成は、彼らが今年も圧倒的王者であることの証明だった。

では、パーフェクトな1年だったのか? 問題は何もなかったのか?

リーグ戦の成績は、28勝1分4敗。奪った勝ち点は「85」だが、完璧を求めるという意味で言えば、落としてしまった勝ち点は「14」という見方ができなくもない。

第3節のバサジィ大分、クラブ選手権直前、第12節のエスポラーダ北海道、プレーオフ出場が決まり、リーグ1位が確定した後、第30節の湘南ベルマーレ、第31節のフウガドールすみだには、1924日ぶりの連敗。2点差を追いつかれた第20節のシュライカー大阪。長いシーズンの戦いの中で、名古屋オーシャンズは、決してパーフェクトであり続けたわけではなかった。

勝利、優勝、連覇……あらゆるものを宿命づけられる彼らにとって、2019シーズンはどんな戦いだったのだろうか。西谷良介と吉川智貴。アジア屈指のフットサルマスター2人は、この3連覇をどのように捉えているのか。その真実と、戦いの舞台裏を明かしてもらった。

“自分たちのせいで負けた”北海道戦


──全日本選手権は残念ながら中止となりましたが、今シーズンは取れるタイトルをすべて獲得しました。文句なしの3連覇という一方で、その舞台裏では何が起きていたのでしょうか。今だから話せるエピソードなどを交えて、シーズンを振り返っていきたいと思います。

吉川 今だから話せる……難しいですね(苦笑)。そもそも今シーズンは何回、負けた?

西谷 4敗だね。大分、湘南、北海道、すみだ……。

──第1節の湘南戦も2-1で辛勝でしたし、第3節の大分戦で初黒星。序盤戦から苦戦していたような印象もありますが、チーム内の空気はどうだったのでしょうか?

吉川 監督が交代したシーズンという不安はあったかもしれないですが、オーシャンカップは大差で勝てていましたし、出だしはよかった。リーグ戦も波に乗るまでに時間はかかっていましたが、決して苦しかったわけじゃないかな。

西谷 そんな感じだよね。

──クラブ選手権前の北海道戦で2敗目。少し不安も出ていた……?

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