INSIDE OCEANS

【リューマとソーマが見てきたオーシャンズ/篠田龍馬×水谷颯真】10年前と変わったこと、変わらないこと。“最古参”2人が歩んできたオーシャンズ

2020.05.20

インタビュー

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名古屋オーシャンズ


リカルジーニョ、マルキーニョ、シジネイ、ルイス・ネゴン、ウイルソン……


──オーシャンズには世界的なスーパースターもプレーしてきました。改めて、彼らのプレーを見たときの印象を教えてください。

篠田 リカルジーニョは(当時24歳で)年齢もいいときに来たと思います。僕は世界のフットサルに詳しくはなかったのですが、それでも知っているような選手。当たり前ですけど全然レベルが違うというか、一緒にプレーしていても(どのくらいのレベルなのかが)よくわからなかったですね。世界でトップにいる選手と一緒に練習しているのは不思議な感覚でしたね。

──マルキーニョ選手もいました。

篠田 マルキーニョは現役の最後の方に来たのでピークのときを知らないですけど、インテル(・モビスター)からオーシャンズに来た選手。体力的な衰えはあったと思いますけど、一瞬のスピードと動きの質は違いました。ブラジル代表のキャプテンも務めた選手ですし、その2人と一緒にプレーして、世界最高のレベルを知ることができたのは本当に貴重でした。

──水谷選手ももちろん見ていましたよね。

水谷 リカルジーニョが世界一の選手だということは知っていました。練習を見ていても次元が違うし、マネできないプレーばかり。でも、そんな選手をスクールがあるたびに見れる環境はすごかったなって。マルキーニョは、ものすごい早さで考えて、ものすごい速さのキレを出すので、そのすごさに気づけなかった。普通にやっている感じなんですよ。今になって、それがとんでもないことだったと感じています。

──その2人以外にも衝撃を受けた選手は?

水谷 シジネイのシュートは強烈すぎて覚えています。あと、ルイス・ネゴン。フットサルの動きがすごくうまくて勉強になりました。

篠田 あと、ウィルソンもすごかった。スキンヘッドで左利きのピヴォ。スピードはないけど、キープ力が高くて、落としのバリエーションも多彩でした。ヒールで落としたり、走ってくる味方をおとりにしてターンしてシュートしたり。プレースタイルとしてはとにかくキープに特化しているけど、その精度がすごく高かった。本当は何でもできて、スイッチが入ったらドリブルとかもするのに、普段は全然やらない。シュートもすごくいいものを持っているのに、「味方にアシストをするのが好き」って言ってましたね(笑)。

──キープ力が高いのは体が強かったから?

篠田 いや、体の強さではないですね。足が長いのでボールを失わなかった。ラファのような感じとは違うけど、左利きのピヴォだったことも貴重ですね。観ている人にはその技術の高さがあまり伝わらない選手でしたが、本当に落としとキープはすごかったですね。

──自分がプレーする上で特に参考にしていた選手はいますか?

篠田 僕はいないですね……。定永(久男)さんと川原(永光)さんがいましたけど、どちらかというと定永さんのプレーに近かったので、そのプレーをよく見ていました。でも、結局は違う人間なので、すべては自分には当てはまらない。だから、真似するのは「すごい」と思ったところだけ。「自分には合わない」と思ったらやらない。取捨選択を繰り返していました。

水谷 僕は吉川(智貴)さんですね。本当にうまくて、プレースタイルが好きで、ずって見ていました。あと、サテライトにいるときにペドロ・コスタが来てくれた。引退してお腹もかなりたるんでいたのに、誰よりもうまかった(笑)。紅白戦に1分しか出ないのに一番輝いていた。一緒にプレーをしていて、パスや動きの質など、とても勉強になりました。

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